風のように軽やかで、地のように揺るがない芯をもつ。自然あふるる八ヶ岳を拠点に、国内外へと舞運ばれている。麻衣「忠兵衛」を主催。

金子 貴子

物語

たとえば ここに、一輪の花。
花弁ひとひら、ひとひら。
その色、濃く、淡く。反射する光。
なめらかな触感。凛とした質感。
蜜の香り。
天へと のびゆく憧れ。
大地との呼応。
風にしなる響き。
雌しべが唄う うた。雄しべがきざむ律。
それらすべての波をみて、かんじ、それらひとつひとつをわたしの身体に受けて、放つ。それがわたしの舞です。
いのちを 味わい尽くしたい。
そして 己は 透明になりたい。

ちょっと 欲ばりかもしれませんね。でもそんなかんじです。

どんなことを大事に舞い、お伝えをし、道を歩んでいるか

「踊りとか、したことないのです」
「身体がすごーく かたいのです」

はい、ご安心ください。わたしもそうでした。

「でも〝なぜだか〟舞ってみたいのです」そのこころさえあれば。あとはたっぷり呼吸して。さあ、ご一緒に、舞の道を歩みましょう。ほらそこに、お花がひとつほころんでいますよ。

プロフィール

2013年 8月 家元・柳元美香に師事。その後、拠点である八ヶ岳南麓の澄んだ空気の中で、日々舞い捧げる。日常こそが大切。と想いながら、ふわりと風に誘われて、海を越え、山を越え、北海道から沖縄まで、はたまた異国へ。この星の聖なる場所へ舞の旅が続く。

経歴

舞台出演、ご奉納の経歴は以下の通り。

2015年 8月 葉月の会(梅若能楽堂・東京)
2016年 5月 日天月天(岐阜)
10月 建部神社(山梨)
大山神社(鳥取)
11月 七社神社(東京)
2017年 3月 葛木御歳神社、等彌神社(奈良)
4月 鹽竈神社、青麻神社(宮城)
出雲大社(島根)
美保神社(鳥取)
6月 比沼麻奈為神社、元伊勢皇大神宮(京都)
7月 那谷寺(石川)
平泉寺(福井)
白山中居神社(岐阜)
8月 金澤神社、長久寺(石川)
10月 熊野大社(島根)、長田神社(鳥取)
12月 千歳神社(北海道)
2018年 1月 諏訪神社(東京)
3月 観音院(石川)
8月 早池峰神社(岩手)
9月 淡路島夢舞台(兵庫・淡路島)
10月 チェコ国立美術館(チェコ・プラハ)
倶利伽羅不動尊(石川)
12月 浜比嘉島(沖縄)
2019年 1月 ヒロ大神宮(ハワイ島)
4月 瑞泉寺(熊本)
5月 雨宮古墳(石川)
8月 金沢水天宮(石川)
9月 宮古島のとある聖地(沖縄)
10月 ヒロ大神宮(ハワイ島)
11月 志賀海神社(福岡)
大正寺(ハワイ島)