矢向ひとみ 観音舞

日々の暮らしを丁寧に生きる中から生まれる響き、空間を分かち合っている。居るだけで空間が豊かに満ちてゆく稀有な舞手。

矢向 ひとみ

物語

「軸の通った人が舞うだけで空間がかわり、その空間に身を置くだけで、人が自然と整う」

そんなふうに舞える人になりたいという憧れを抱いて舞い始めました。

舞うと、いのちが天来のままにちからをひらき始めるようで、
舞う人にも、見てる人にも意識を越えた浄化や、穏やかな幸せな気持ちがうまれたりするのを幾たびも目の当たりにしてきました。

私は、たおやかに舞うように暮らし
節目にはより深く自らの真中につながるために舞うように
暮らしに寄り添う舞の在り方を叶えてゆきたいです。

そして、いのちが天へと還る時にも、旅立ちへの祝福と感謝を舞で捧げられたらと思います。

大切な友人の生前の希望で、召天式で 彼女の棺と輪をなし舞った時、彼女のよろこびが、倍音になって、私の中を駆け巡り、参列していた親族のみなさんをあたたかく包んだあの時の体験は、私の舞の道しるべです。

どんなことを大事に舞い、お伝えをし、道を歩んでいるか

尊いものに自然と心の中で手を合わせるような、そんな慎ましく、あたたかな気持ちで舞うことを心掛けています。

また誰でもが、日本のいにしえの心に触れられる舞を観る、舞える機会が、手の届く所にあるように場を開いてゆきたいです。

伝える時に大切にしているのは、来てくださった方の中にある内側の美しさが、舞うだけで、ただ在るだけで 自然と放たれ、まわりを照らしている未来を思い浮かべながらお伝えすることです。

主催している分かち合い会の情報

北アルプスクラス 長野県松本市、安曇野市
厚木クラス 神奈川県厚木市
日程は参加希望のみなさんと決めています。

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その他の活動

お醤油、お味噌、梅干し、栗の渋皮煮、干し柿を作ったり、年越しにお餅をついたりと、季節ごとの手仕事を毎年楽しんでます。

経歴

2010年よりわの舞創始者 千賀一生氏に師事
2014年より観音舞創始者 柳元美香氏に師事
2017年より観音舞伝え手として分かち合い会を開く

*舞台出演

2015年 8月 『葉月の会』梅若能楽会館
2016年 1月 『祝水~はふりのみず』梅若能楽会館・サントリーホールにて
6月 緑間玲貴公演『トコイリヤvol.3』沖縄
7月 Japan EXPO『Peace of Hiroshima』パリ
2017年 10月 『光響絵巻』名古屋城本丸御殿
11月 緑間玲貴公演『トコイリヤvol.4』 渋谷
2018年 4月 『うつやか』
『光響絵巻ー祝宴ー』七社神社
6月 『水神讃歌』宇フォーラム美術館
9月 『あめつちの唄舞 秋分のことほぎ』淡路島